きみと鋏は使いよう【電子限定描き下ろし付き】
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きみと鋏は使いよう【電子限定描き下ろし付き】

新藤伊菜

黒髪眼鏡好きの集いはこちらですか?

ネタバレ
2021年10月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「はい!黒髪眼鏡大好きです!」とやって来ました。しかも黒フレーム!萌える。しかも仕事に対してマジメ!萌える。おススメレビューありがとうございます。
腕(技術)はあるけれど接客がまずくて評価されない美容師×顔しか評価されないといじけているモデルのお話。初読みの時は、黒髪眼鏡びいきになってしまい、モデル七星には深入りできず、サラッと読み終えてしまいました。ストーリーは、王道というか、BLあるある展開の唐突感もあり、うんうん、デビューコミックスでこれはすごいけど、何だかちょっとオシイ気がする…とちょっぴり上から目線な感想でした。本当にすみません。今一度レビューを拝見しに行き、「あ、自分、読み方が浅かったかな」と視点を変えて再読。
…うわ~、一気に内容が深まりました。各々の仕事や相手に対する気持ちの変化が見えてきて、とても良かったです。これ、自分だけで読んでいたら☆4にしていたと思います。レビューに感謝です。
先に、BLあるあると書きましたが、そういう風に感じる粗さも確かにあるのですが、場面場面の表情であるとか、咄嗟の行動、吐き出される言葉に説得力があります。個人的に印象的だったのは、2話で斉藤さんが触れられるのを避けるシーン。これでBLあるあるが払拭されるくらい、いいシーンだと思いました。対する七星の償いのような気遣い。それは一見「大人」な行動に思えるのですが、実は、それさえも「子ども」だったと自ら気付き涙するシーンがグッときました。
じっくり読むと響きどころがたくさん。一読目の私、黒髪眼鏡堪能しすぎ!でも仕方ない。好きなんだもん笑。描き下ろし2編も面白かった!結論から言うと、斉藤さんは眼鏡かけていなくてもイイ!泣き顔サイコー!作者様の濃縮還元萌えは、私ももれなく萌えました♪
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