親愛なるジーンへ
」のレビュー

親愛なるジーンへ

吾妻香夜

映画のようなクオリティ…すごすぎる

ネタバレ
2021年10月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ まるで絵画のような綺麗な表紙だな〜とずっと前から気になっていた作品でした。お話の始まり方もとってもオシャレで素敵なんです!ジーンが伯父トレヴァーの手記を偶然見つけるという…。そこから物語は1973年に遡り、トレヴァーともう1人のジーンのお話になるのですが、ドラマチックでありながらリアルでもある…絶妙なバランスで描かれています。2人はお互いに惹かれあっているんだけど、同性を好きになることへの罪悪感みたいなものも感じているようで…。ゲイであるトレヴァーは特にその思いが強くて、「普通」でいなければと自分に言い聞かせているように見えました。一方ジーンはというと、アーミッシュであったが故に純真無垢なんだけど、外の世界に強い興味を持っている感じ。でも故郷を捨てたことに罪悪感を感じていて、苦しんでいるんですよね。2人とも幸せになって!って願いながら読みました。本当に素敵なお話でした…。こういう映画があったら絶対観に行きたいな〜と思えるような作品です。買おうか悩んでいる人には、ぜひ買ってほしい!2巻が出るのが待ち遠しいです。
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