男子高校生に憂鬱
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男子高校生に憂鬱

日乃チハヤ

その瞳は罪

2021年10月21日
フォローさまが続々と作品と先生への愛を語っております。ということでワタクシも。
まず、この表紙が罪。君の瞳意識せずにいられるはずがないよ~。
たまにドッキン!とするような視線の子どもがいるけれども大人になるとそういう瞳を持つ人がいなくなるのはやっぱり心の問題なんだろうか。
桐野先生、早乙女君の扱い方がわからないってどぎまぎしている時点でもう恋しちゃっているね。少女漫画のヒロインみたいに一目ぼれして一人で失恋しちゃってすごくセンシティブ。その線の細さが桐野先生の魅力ですね。
対して、早乙女君はすごく男っぽい。出会った頃の彼は体も小さくてかわいい高校生だけども言う事や態度なんか凄く力強くて素敵だ。かっこいい。それでもってこの瞳だもの百戦錬磨だわ。卒業後の早乙女君なんてもう卑怯だぞ!って言いたくなるくらいカッコいいじゃないですか。
二人とも勘違いから恋心に気づくんですけど、その気づくタイミングが微妙にすれ違っていて切ないですよ。でもこうやって恋って掛け違っていくんだろうね。そこを力技でも偶然でも引き寄せないと心が触れ合えないってやっぱり恋人同士って運命なんだわ~。って、ここはお話の中ですが(笑)
+1短話。こちらはもう素晴らしく良い!!恋するってこうだった~!って思い出させてくれるようなお話。好きな人と一緒にいるためにほんの僅かでも嫌われないギリギリを計って繋がりを持ちたいのよね。そして、それが長くもあり短くもあり。1分とか1秒とか恋してる二人の時間の時だけは決まった長さではないのよね。
めちゃくちゃいい!!抱きしめたくなるほどいい作品だなぁ~。

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