金曜22時、視界を奪って抱いて-赤の領域-
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金曜22時、視界を奪って抱いて-赤の領域-

nazee

きゅんとする…!

ネタバレ
2021年11月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ ●各話40〜50P程度。3話あたりまでだと「このエロ展開のどこにキュンの要素が?」というふうに読めるかもしれませんが、二人の気持ちがゆっくり、ゆっくりと近付いていきます。コマ送りのような展開が、私はすごく好きです。
●哲は幼い頃から人に対する感情というものがよく分かってなく、ただ性欲を満たすために、眼帯をして(相手を見ずに)sexを始めます。「相手は誰でもいい」からのスタート。環と出会って、名前を呼ぶことを知り、相手を視界に入れることを知り、同じ人と長く深く関わる経験をして、変わっていく。哲自身も変化に戸惑うけど、環が全部受け止めてくれます。
●哲が他の人とする場面が二度(お嫌いなかたは注意)。でも一度目と二度目で全く意味が違う。哲が、いろんな感情を手に入れたからです。嫉妬や恐怖や寂しさを知って、「この人じゃなきゃ嫌だ」が分かったから。
●印象的な色使いは本当に秀逸。モノクロの中にパキッとした赤のベタ塗りから始まって、頬や身体を染める柔らかい赤、そして時折、表紙のような色合いのシーンが差し込まれたり、虹色が使われたりする。赤以外の色が使われるのは、20話まででほんの数回です。ドキッとさせられる。印象的でした。(ちなみにモノローグは、背景白が哲、グレーが環で見分けられます。)
●(2022.6.29編集)20話で大きな区切りがついていたので以降は長らく見送っていましたが、ようやく拝読しました。21話が総60P、22話が71P。やっぱり本編は20話までで、21,22話は番外編かな。カラフルなのも良いですね。ちょっと絵柄が変わった??
●各2本ずつ入ってます。赤い眼帯を使ったえっちも。環がちょっとSっ気出してきます…!21話収録の水族館デートのお話が好き。二人が幸せそうで何よりです。久々に全話読み返しましたがやっぱりきゅんとします!
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