このレビューはネタバレを含みます▼
実は「花片雪」を先に購入していましたが、レビューを参考にまずはこちらを読みました。
元ヤクザ椹木と元ウリセン柊也のお話です。出会いは刑務所内、お互い出所して数年後に偶然再開し、相変わらず厄介事を抱えた柊也を見るに見かねて椹木が引き取り同居するところからお話が始まります。
生まれた時から良いことなんて1つもなかったと自堕落に、だけど一生懸命生きている柊也は最初こそ色っぽく爛れた雰囲気全開ですが椹木によってどんどん素直になり自分に正直になっていく様子は、あたかも野良猫が家猫になる感じのようでした。途中厄介事が降りかかりますがラストには安心し切って椹木に身も心も預けきっている姿は年相応の男の子で可愛かったです。
ちなみに、椹木は渋味も深味もある大人な男性で包容力が半端ない。あまり期待しないで読みましたが、思いの外良かったです。椹木好きなので引き続き続編読みます。