エンドスタートライン
」のレビュー

エンドスタートライン

上田アキ

想いの交錯する場所。

ネタバレ
2021年11月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者さま買いです。彩良高校という場所を舞台とした時間軸の異なる短話の連作4編と、全く設定が異なるフロムグリーンキッチンの5編。全話エロはほぼありませんが、様々なカタチのCPが様々な想いや形をスタートさせ、ゴールを迎え、終わり、また始まる、というそれぞれの作品の微かな場の繋がりが読んでいて引き込まれる作品でした。多分掲載分の連作3話だけなら評価少し低くしたかもしれませんが、書き下ろしのクロスラインで連作3作全ての末を回収して先を見させてもらったことですごく余韻がありましたので☆5です。何気にちょこちょこ出てくる猫たちがまた作品の時間の流れを表しててすごく好きです。クロスラインで最後出てきたお腹の大きな子は番長?それとも子孫かな?幸せな未来を予感させてくれる感じがしました。フロムグリーンキッチンは同タイトルで作品がありますが、そのお話の2人の受けの高野サイドの読み切り初作とのこと。こちらは連載作のほうで評価つけます。最後に、「建築~」の鈴木先生のお年を召しても衰えぬ魔性っぷりが震えました。さすがです、上田先生(笑)
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