廃校を舞台に繰り広げられる3CPのお話と「フロムグリーンキッチン」の単行本の元になった短編が入ったオムニバス集です。
「フロムグリーンキッチン」の高野目線のお話が読みたくて購入しました。両方読むと理解が深まりますが、思っていたよりも新しい情報はなく、単行本だけでも十分だったかなと思いました。付き合うようになるまでのお話のみで、高野が戸惑いながらも晃太郎を受け入れようと思った気持ちや一人でえちの練習をする姿などが見たかったです。
廃校を舞台にした短編では先生と元生徒のお話が好きでした。先生の、上品な中に見える色気がとにかくエロくて良かったです。学校という場所には、それぞれの思い出が刻まれていて、その様子を静かに佇んで見守ってきた場所がなくなるというのには郷愁があり、それをとても上手く描いていると思いました。さり気なくすれ違うという演出も素敵でした。