ヤキモチはきつね色【電子限定描き下ろし付き】
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ヤキモチはきつね色【電子限定描き下ろし付き】

末広マチ

かわいくて癒されるの間違いなし

2021年11月14日
黒髪のゆくり×茶髪の秋葉・ケモ耳初体験です!狐憑きというと少女漫画の「フルーツバスケット」を思い出します。あちらの作品はシビアでかなり切なく辛いシーンも多かったと記憶しますが、こちらの作品は本人や家族は悩みもあるでしょうが、むしろポップな仕上がりです。代々狐に憑かれやすい家系の秋葉は心に隙ができたり動揺するときつねの耳としっぽが出ちゃう!さらに体を乗っ取られると知らない場所に行ったり畑を荒らしたり、だんだんそれがエスカレートしてきたのを改善するため、親戚の寺に預けられることになる。その寺の息子のゆくりとは初めて会った時から狐の反応がすごくて、ゆくりのことが大好きみたい。秋葉と狐が入れ替わった時のギャップが二重人格みたいに見えるけど、そこがまたツンデレっぽくてかわいいワケです。もうすでに耳やしっぽがある時点で見た目が可愛いのだけれど。。。お寺で飼われている猫(こちらは本物の動物の猫)の存在もかわいくてほのぼのしながら読み進めます。男女問わず誰にでも優しいゆくりと耳と尻尾がいつ出るか分からず、それに怯えてなかなか友達ができない秋葉、そして狐の三者の気持ちの交錯によって、ちょうどよく、ちょっとだけヤキモキさせられたりするのがこの作品の楽しいところだと思います。そこにまたいい塩梅の調味料として現れる当て馬の隼人。コヤツがまた重要な人物なのですね〜。末広マチ先生の作品は初めて読んだのですが、主人公である秋葉をピカピカにかわいくかわいく描いていらして、とにかく動物好きな人はもちろんのこと、そうでない人でもキュンときちゃうはずです。えちシーンはかなり少なめになりますが、全部を通して、秋葉の照れ顔を多めに堪能できたのが良かったです。続編である『あいまいなウルフ』も楽しみです♫
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