縁切り寺の尼姫~豊臣秀頼の娘~
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縁切り寺の尼姫~豊臣秀頼の娘~

河村恵利

A history is a mystery!

ネタバレ
2021年11月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ レンタルにて。表題作で1作目の「縁切り寺の尼姫~豊臣秀頼の娘」で初めて、豊臣秀頼に娘がいたと言う事実を知りました。彼に息子がいて、徳川家康に処刑された事実は知っていました。僕の目には、主人公の天秀尼こと卵姫が、伊勢神宮の斎王だった事で有名な「大伯皇女(おおくのひめみこ)」に見えてしまいます。彼女は里中満智子先生の「天上の虹」にも登場していまして、幼くして伊勢神宮の斎王になりましたが、弟の大津皇子(おおつのみこ)が持統天皇に死罪にされると同時に解任され、それから間もなく若くしてこの世を去りました。天秀尼こと卵姫も大伯皇女同様、若くしてこの世を去りましたが、遊女にされずに尼として男に汚されずに済みました彼女はとても幸福だったのではないでしょうか?また、2作目の「身代わり諸色」に登場しています、幼くして火事で母と妹を失い、主人公の「お春」と言う女の子を「妹」と呼びました「野杉」と言う男の気持ちが僕には痛いほどよくわかります。数年前に愛媛県で女子大生が「タクシー内で発生した窃盗事件」の犯人として誤認逮捕される事件が発生しましたね。日本の少女漫画作家たちには「題名を聞いただけで読む気を失くしてしまうラブコメものの少女漫画」ばかり執筆していないでこのような「誤認逮捕事件」や「冤罪事件」を題材にしました「歴史ものの少女漫画」を沢山執筆して欲しいです。
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