このレビューはネタバレを含みます▼
英田サキ先生の一般小説。「サイメシア」とは古代ギリシャ語で記憶するという意味を持つ言葉。9才の時に行方不明になって1年後に発見された羽吹は行方不明になっていた間の記憶をすべて失い、その代わりに何もかも正確に記憶してしまう超記憶症候群を発症していた。変わり者の警部補 羽吹(32才)とただ一人の直属の部下 神尾(27才)が猟奇的な殺人事件を解決するお話でした。初めは登場人物が多く警察の組織の説明が長くて読みづらかったのですが、読み進むうちに慣れました。1巻目がお得になっていたので読みましたが、やはり英田先生の作品には引き込まれるなと思いました。羽吹の失踪事件の顛末も明らかにされていきそうな展開で続編が気になります。バディものでブロマンス的な感じになるのかなと思います。
2017年9月 総207ページ 挿し絵なし。