このレビューはネタバレを含みます▼
安心安定の作者さん買いです!表題作のみ全7話+描き下ろしで合計238ページ。単なるセ/フレだった小説家の梶間さんと大学生ヒロが、梶間さんの書く小説をきっかけに徐々にその距離が縮まっていくというお話です。少しずつ距離が近くなっていくんですが、お互いもう一歩歩み寄ろうとしているんだけどなかなか上手くいかずにもどかしいんです!もっとグッと押しても大丈夫だよ!と声を掛けてあげたい!自然と応援してあげたいと思える、文川先生はそういうキャラを描くのがお上手なんだと思います。最初は後腐れないその関係が良かったはずが、自分にもっと興味を持って欲しいと思い始めた時点で何かが変わってきているんですよね。ピンチの時に無意識にお互い名前を呼んでしまうとか、もう胸がギューッとしました。一見今どきの軽い若者かと思えたヒロも、真面目で誠実。作中で梶間さんも言ってますが、美人な猫みたいなビジュアルもとても良かったです。梶間さんが、普段はモッサリしているのに、スイッチが入った時に雄っぽくなるそのギャップも◎でした。ヒロの元カレは大変なクズでしたが、救済エンドに持っていったのは文川先生の優しさだな。私だったら樹海エンドを選択していたと思います!可愛らしい絵柄とストーリーなのに、割とエロ(しかも修正甘め)もありました。最初いきなり始まる擬音多めのエロにはびっくりしましたが(笑)、中身は大好物のキュンモダ純愛で、大満足で読了です。