ジェラシー[コミックス版]
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ジェラシー[コミックス版]

スカーレット・ベリ子

感慨無量

2021年12月11日
1回目読み終えて、四代目から読み戻り、みのりの手、と経て再びジェラシーを一巻から読み返しました。卯一と明虎。本能で惹かれ合う2人。その激しさと純粋さは、周りの人間たちを惹きつけ巻き込まずにはいられない。痛々しく、苦しくなるジェラシーというこの作品。何度読むのを中断したことか。息が詰まるような、胸が掻きむしられる思いに何度、、、。卯一の目が、虎の目が、頭に焼きつきました。誰もが持っているジェラシー。登場人物たちもしかり。憎しみにも姿を変える程の激しいジェラシーに、それぞれが苦しみ、悩み、葛藤するその心情、姿が見事に描かれていました。そして、この作品を愛してしまわずにいられない予想を上回るラスト。涙が溢れました。こんな結末があったのか。感慨無量。
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