メルヘン課長とノンケ後輩くん
」のレビュー

メルヘン課長とノンケ後輩くん

ミナモトカズキ

コミカル時々涙のちハレ!

2021年12月18日
以前、フォロー様がレビューされていて気になりつつ読むタイミングを逃していました。明日まで(12/19)1巻無料、他巻セールと知り、慌てて読みました。読んで良かった~。
ゲイとノンケだからこその葛藤やすれ違い、迷いなどが、「リアリティがある」レベルじゃなくて、「あぁ、これ、リアルなんじゃないかな」と感じられます。
乙女ゲイ犬飼課長の恋愛相談、めっちゃ勉強になります笑。そんな充実恋愛猛者と思われる課長のロマンス未経験を見抜き、「ロマンスをあげたくなっちゃった」と迫る部下・高木とのやり取りが、コミカルで面白いです!そして、ノンケに対するゲイの気持ち、恋愛に対する憧れと無自覚な諦め、恐れなど、とても胸に刺さりました。同性・異性にかかわらず、恋はままならないものですが、やはり、同性ゆえのやるせなさがあります。理解が深まりつつある現代でも、犬飼課長の言うように「血の繋がった家族だけはちがう」もその通りで、「他人だから許せる」は、ままあること。
面白いのに考えさせられる、笑えるのに泣ける、とエンターテインメントでありながらヒューマンドラマです。「ゲイ」「バイ」「ノンケ」にこだわらず、「性的嗜好を超えて課長が好きで嬉しい」に至った高木、閉鎖的な田舎で両親(家)と嫁を守るために頑なになった犬飼の兄・一真、それぞれの想いに共感できてしまいます。縁側の一真の「ごめんな」に涙が滲みました。犬飼課長もしんどさをずっと抱えてきたけれど、「受け入れることができなかった」という後悔もずっとその人を苦しめるんだよなぁと、視点を変えてみると分かります。「お米」、一層美味しいだろうなぁ。
感動しました。レビューありがとうございます!「怪獣」も読みたいです。ぺこりん😊
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