花のみぞ知る
」のレビュー

花のみぞ知る

宝井理人

草木を揺らす風のように優しい爽やかさ

2021年12月20日
同じ大学の有川と御崎。学部も違い、互いの存在も知らなかった2人が、ある日偶然に出会ったところから物語が展開していきます。なんとなく、切なさに苦しくなりそうなのが辛くて読むのを避けてきた作品でした。それでも、事あるごとに気になった作品は、やはり気になるだけの魅力の溢れた作品でした。切なさはありますが、辛さより、優しさに溢れていました。ゆったりと時間が流れていくような柔らかさと爽やかさを感じる作品でした。草木を揺らす風を感じられるようでした。読んで良かったと思います。
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