詩的で哲学性のある少女漫画





2021年12月27日
少年たちが共同生活を送る中、10代の有り余るエネルギーと統率、善意なのか無邪気であれば許されるのか?時に全てが息苦しく思え、煩わしさを感じるほど近い。その中で行われる破壊と再生の描写は『残酷な神が支配する』と通じる物があると思う。閉鎖的な状況も似ている。登場人物達と同い年の時にこの本を読んだ時は、最初からがとにかくショックが大きくて、後半はあまり覚えていなかった。しかし自分が大人になって改めて読んでみると、トーマ自身にとって彼の冒頭の行動がどんなに意味があったのか、やっと理解出来た。また自分が歳を重ねてから読むと理解が深まるかもしれないと思いました。素晴らしい作品です。

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rsmcan1676 さん
(-/-) 総レビュー数:32件
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かわせみ さん
(女性/40代) 総レビュー数:20件
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名探偵キャサリンの息子 さん
(男性/60代~) 総レビュー数:143件