つばめのともだち
」のレビュー

つばめのともだち

日野雄飛

あー…読んでる私も無力感で辛い

2021年12月28日
これは凄い名作短編と思う!もっとたくさん読まれて欲しい。(でもビッ チとか平気な人向け…)

「つばめのともだち」、一見やわらかいタイトルですが、裏表紙に「My Friend is a whore」て英文タイトル入ってます。まぁ、そういう意味よね…。
切ない。親友がどんどん堕ちていく。主人公は平凡で常識的で無力な学生。明るく淡々と会話する2人を眺めるしかないこの苦しさ。
本編22ページ、再版にあたり追加された、おまけ漫画1ページと、続編漫画6ページ。この6ページが、ああ〜まだ苦しい〜。

続きが「はだかのともだち」22ページ。ラストページが「つばめのともだち」と対になってるので見比べて欲しい。

読後は、もっと早く…とか、年齢が…とか、いやしかし…とか、色々考え込んじゃいます。
日野雄飛先生は、余分な情報を削ぎ落とした短いページ数で、ドスッと刺さるお話を作る天才だなぁと身震いしました。
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