このレビューはネタバレを含みます▼
ずっと気になっていた作品で、今回セールを機に上下巻まとめてポチり。年下だけど美人でしっかり者のアゲハ×会社員の咲良のお話で、上巻は1〜4話+描き下ろしで145ページ、下巻は5〜7話+描き下ろしで合計137ページ。ページ数が少ないので、描き下ろしをちょっと削って1冊まとめた方が良かったのでは?定価だとページ数に対してちょっと割高な気がするので、セールなどを利用してお得に購入できる時にぜひ。ちなみに今は上下巻とも1/6までセールのようです。
さて本題ですが、ショタ攻めなので、もちろんショタが倫理的に駄目な方は回れ右した方が良いかと思いますが、2次元ファンタジーと割り切って読める方はぜひ。やっぱり子供と大人の関係は難しくて、本人達がいくら本気だと言っても「悪い大人が知識や経験が少ない子供を誤った道に引きずり込んだ」という形になるんでしょうが、今作でもちゃんとその辺りの葛藤だとか倫理観については触れられてました。ただ頭ごなしに「子供=無知で責任がとれない」と決め付けるんではなくて、子供のアゲハがきちんと理解しているし、咲良も責任を感じた上でアゲハと前向きに向き合っているのが好感が持てました。まあ確かに最初のきっかけは許容しかねますが、最後まできちんと一線を引いていて、どちらか一方だけではなく二人ともがその一線を越えてはいけないと理解しているのが良かったのかな。やたら理解のある父親とか、同級生の女の子の立ち位置とか、ちょっと気になる部分はありましたが、個人的には星の数を減らすほどではなかったかなと思います。最後アゲハが成長して、スパダリっぷりを披露してくれたところまで見れたのでとても満足です。折を見て続編も購入したいと思います。