大事にするから食べていい?【単行本版(電子限定描き下ろし付)】
佐倉リコ
このレビューはネタバレを含みます▼
ガタイが良くて無口な熊谷は、良くない噂が多くクラスで浮いた存在です。体育の柔軟で組んだことをきっかけに、星野は熊谷に告られ、もちろんその場でお断りするのですが、その日から熊谷が学校に来なくなります。自分が拒否ったせいかと気になる星野でしたが、熊谷が迷子になった弟を保護してくれたことから休んでいたのは風邪のせいだとわかり、星野は一人暮らしの熊谷の為にお粥を作ってやるのでした。熱のある熊谷は人恋しいのか星野に甘えて眠ってしまい、それからすっかり星野に懐いてしまいます。やがて従兄弟の介入があり、熊谷が怖がられる理由がわかります。星野にだけは知られたくなかったと、熊谷は星野に、もう自分に近づかないでくれと言うのでした。昔から、ぼっちの子がいると、ついつい構ってしまう星野は、それをウザいと指摘されてからはビクビク過ごしていましたが、皆が怖がる自分に普通に接してくれて嬉しかったと言う熊谷の言葉に救われていたことに気付きます。ノンケ同士•初恋同士のDKが織りなす甘くて優しいお話です。
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