エブリデイ イズ ア グッドデイ
」のレビュー

エブリデイ イズ ア グッドデイ

西のえこ

予想以上に胸がいっぱいになりました

ネタバレ
2022年1月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ クーポン&還元対象作品(1/5まで)を見ていて、高評価だなぁと試し読みのページをめくって、前のめりになりました。「なんだ、この3人は笑」1人はあさっての方向を見上げ、手にはゴボウが飛び出したエコバック。1人は猫背でだっるそうに何かしゃべってる?幼子はヒヨコ抱えて真っすぐ前を見つめてる。この3人の物語が気になる!とそのまま購入。
そんな内表紙の雰囲気に油断しまくっていたので、無防備な心にめちゃくちゃ刺さりました。
「ちゃんと悲しむこと」「喪失感と虚無感」「家族だから」「家族と友達とも違う」
とても、優しい作者さんだなと感じました。どんな境遇の人が読んでも寂しくならないような、そんな温かさを感じました。
とにもかくにも、主人公・暁が預かる甥っ子のあっぴが可愛すぎるのですが、可愛くても子育ては楽ではなく、1人で育てることの苦労がちゃんと描かれていて、「無理しないなんて無理なんです」がグッサリ刺さりました。仕事でつい「無理しないでね」と言ってしまうんですが、無理しないと回らないことってあるんですよね…。あぁ、わかっちゃいるけど、それしか言えないことが辛い。
そんな感じで、物語はあっぴを中心に進みます。これが、実に良かった。惚れた好いたを考える余裕なんてないのは本当にその通りだと思うし、でも、ふとした時に意識してしまうのも分かるよーってなる。
そんな1日1日を重ねる中で、さりげなく(?)アピールを挟んでくる千尋もいいんだなぁ。要するにBLとしても絶妙なのです。描き下ろしではBL度もぐっと上がって満足度も高まりました。でも、最後まであっぴ(+キヨちゃん)が優勝笑。
読んで良かったなと思うお話でした。
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