真夏のサイレン
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真夏のサイレン

櫻川なろ

オレを殺したのは誰だ――

2022年1月17日
四人の仲良し高校生。夏休みのキャンプ中、優弥が「ここにいる誰かに今日、告白する」と宣言する。
しかし水を汲みに行った彼が再び戻ってくることはなかった。
事故?それとも誰かに殺されたのか?
残された三人は十年後、事件の真実を明らかにするために再会する――。

かなり綿密に計算されたミステリ。
「誰が、誰を好きだったのか」がミステリの核で、三人の回想から次第に明らかになっていく真相に目が離せない。

物語の途中で、どんでん返しがきます。
作者様、そこでかなりの力技を使っていて、ここの部分は賛否両論あるんじゃないかな…。
私は最初その部分を読んだ瞬間、本をぶん投げたくなりました(笑)。

でも最後まで読んで納得。
パーフェクトの解ではないけれど、作者様はこれが描きたかったのかと。
そこがものすごくBLらしくて好きでした。

タイトルは作品についていた帯から。
絵も装丁もとても綺麗。エロ控えめ。ミステリ好きにオススメ
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