空のアンテナ
」のレビュー

空のアンテナ

杉本亜未

表題作が一番好き

2022年1月23日
1989年〜1997年に描かれた初期短編集。フォローしてる方々のレビューに惹かれて、読んだことのないこの作品も続けて読了。昔の短編ってほんとうに中身が詰まってますよね。。短編4本全て短編とは思えない充実な内容スピード感で展開していきます。素敵な色づかいの表紙の表題作が一番好き。若さ故の過ちや悩み、迷って離れてそしてまた近づくふたりが一緒に見上げた空がとても印象的。こういう短編をふと雑誌で見かけたら、私も切り取ってとっておくかもしれないなー。独特の朴訥とした語り口で綴られる爽やかで鮮烈なお話でした。
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