恋だ愛だはさておいて
」のレビュー

恋だ愛だはさておいて

アマミヤ

身体から始まる大人の恋愛

2022年2月2日
くたびれリーマンの太一くん×ゲイのバーテン・藤のお話で、表題作のみ全4話+描き下ろしで合計173ページ。アマミヤ先生のデビュー作なんですね。実は以前別の作品「ぼくらのつづき」を読んだ時にちょっと合わなかったんです。多分ちょっと癖があるけど色っぽい感じの絵柄が、「ぼくらの〜」みたいな爽やかDKモノにはちょっと違和感だったのかもですが、今作みたいな社会人モノには大人っぽくて雰囲気がすごい合うのかなぁと。タバコが似合う大人の何となくアンニュイな感じに、作風がすごいマッチしてました。ストーリーは、身体の繋がりが先行だった関係が少しずつ変わっていくという王道展開ではあるんですが、ドラマや映画みたいにバァーン!と盛り上がる感じではないのに、なんだかズブズブと惹き込まれるんですよね。太一くんも藤も低温系なのに、いざと言う時に見せる独占欲とか甘えた感じとかの破壊力がすごい。二人とも恋愛下手なんですが、お互いにだけ見せる普段は隠れた情熱がとても良かったです。というか、太一くんがタバコ吸いながら片腕だけソファの背もたれに掛けてるのがすごいツボだったんですが、どなたか共感して下さる方いないですかね?藤の控えめなヘソピも可愛くて色っぽかったです。
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