北斗の拳
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北斗の拳

武論尊/原哲夫

愛と哀しみを知る漢の物語、最終巻は泣く。

ネタバレ
2022年2月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 大昔にジャンプで連載していた頃は、血しぶき等、バイオレンスな闘いの描写が苦手で敬遠していましたが、シーモアさんの無料連載があったので大人になって心境が変わり読んでみることにしました。
主役のケンシロウを際立たせるためのご都合的な夢のような無理矢理な展開があるものの、ストーリーは愛が一番大事という精神が一貫していて、最後まで安心して読めて良かった。

この漫画はケンシロウとユリアが結ばれるまでの第1部と、ユリアが亡くなってからのケンシロウの旅に分かれているのですが、私は第1部で終わるのが美しい終わり方だったように思います。

北斗の拳を昔に読んでいた人に尋ねたところ、北斗の拳の第1部が終わった後、ジャンプには特にスマッシュヒットを出している連載漫画が無かったために、無理矢理、第2部に繋げたと聞いて納得しましたが、第2部も、それなりに楽しめます。

この北斗の拳では、
ユリアとマミヤ
天帝であるルイとリン
ブランカの国の王女と、バランの妹など、、、

実際の双子ではなくても、そっくりだったり、相似形の2人の女性がストーリー展開に絡んできます。

ラオウには実は息子もいて、最終的にケンシロウはラオウの息子を導いて、自分はまた旅に出ます。
とにかく最初から最後まで、愛と哀しみを知る男であるケンシロウがカッコよすぎるのですが、最終巻では、大人に成長したバットが主役級に活躍します。美味しいところを持っていった感じで。

この漫画を読むと、サブカルやエンタメ系の元ネタが分かるようになります。現在活躍しているお笑い芸人に多大な影響を与えていますね。

「お前の血は何色だ!」
「強敵」と書いて、「とも」と読ませる
「退かぬ、こびぬ、かえりみぬ」など、漫画を知らなくても、今でもよく耳にするフレーズが出てきて、そういうエンタメ系のお勉強になるところが良かった。

無料連載で約3か月かけて読んでいたら、最後の10話分が有料になっていたので、結局、続きが気になり27巻を買いましたが、後悔はしていません。

ユリア、ちょっと、いくら漫画でもモテすぎじゃない????羨ましい‼

ケンシロウ以外にも、味方、敵に関わらず魅力的な男達が沢山登場するところも、この漫画の魅力です。
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