雨だれの頃
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雨だれの頃

桃子すいか

甘酸っぱいあの頃

ネタバレ
2022年2月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ BL・・・というよりは、多感な中学時代の甘くて苦くて酸っぱくて痛くて楽しくて・・・とにかく一生懸命青春している男子2人の想い出日記のような作品でした♪
両親を亡くし祖父と姉に育てられた優(すぐる)と、検事・弁護士の両親を持つ美市(よしいち)との・・仄かなラブ。前半は割と普通の日常のなかの、仲良し中学生男子2人の色々・・・な感じだったので、ラブの気配は無かったのですが・・・ちょっとした冒険の際に起きるアクシデントで急激にお互いの気持ちが恋愛の「好き」だということを認識します。表紙の通りで作画は優しく温かい。繊細な描写と文章で微妙な時期の男子達を本当に瑞々しく生き生きと描いています・・。傷つきやすくて壊れやすい・・なのに人を平気で傷つけたり。それも過ぎれば想い出となり・・・でも傷つけられた心はずっと引きずるものなんです。いや、そういう話じゃないんですけど(^^;後半で同性が好きな宿崎という男子中学生が出てきて嫌がらせを受け、エスカレーター式の学校だったのに外部受験する・・というエピがあったものでちょっと感傷的になりました(^^;でも最終的に、偶然にも漏れ聞いた先生の言葉がきっと宿崎に希望を持たせてくれたのではないかな・・・そう、世界はもっと広がる♪世の中にはもっと色んな人たちが居て、色んな未来があるんです✨内容的にはそんなドロドロしたところは無いですが、子供でも無く、大人でも無い・・・それでもそれなりに悩んで、色んな事を考えて生きていて・・・✨甘ずっぺぇが詰まってました(^^
エロ度は全く無いです(^^健全な内容。枝分かれした2人の「この先」どうなってゆくのか・・・冒頭がちょっと寂しげだったので気になりました・・。
いつまでも、2人一緒でいて欲しいけどね・・・
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