NANA―ナナ―
」のレビュー

NANA―ナナ―

矢沢あい

人間の弱さが描かれてる漫画だと思う

ネタバレ
2022年2月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 連載当時は高校生〜大学生で、自分自身も夢に向かって全力だったので、フラフラしているハチには全く共感できませんでした。矢沢先生の絵は大好きだったので、何度も繰り返し読みましたが、正直ストーリーで感動したり涙したことはありませんでした。
最近アプリで矢沢先生の昔の漫画を読み、ふとNANAが読みたくなって(というかタクミの読み切りだけ読みたくなって)その巻だけのつもりが全巻買ってまとめ読みしてしまいました。
そうしたら自分でも驚くほどハチが可愛く、何度も涙してしまい、こんな名作だった事が分からなかった自分は若かったなーと反省しました。
夢に向かって走る姿は確かに素敵だけど、人間てそれだけでは生きていけなくて、癒しや救いが必要で。ハチは皆にとって救いだったんだなって。そして大人になった皆にとって、子供達がまた救いになってるんだなって。恋愛というより人生のストーリーだなと感じました。頂点を極めた作家さんだからこそ描けるストーリーですね。
自分も夢を諦めたり、子供が出来て、色々感じ方が変わったんだと思います。
若い頃に読んだ漫画をこうして電子書籍で読めるってステキな時代ですね。完結は難しいと思いますが、きっと矢沢先生はハッピーエンドを描いたと思うので、自分の中で完結したいと思います。
いいねしたユーザ28人
レビューをシェアしよう!