おカネが恋をダメにする【コミックス版】【電子限定特典付き】
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おカネが恋をダメにする【コミックス版】【電子限定特典付き】

汐見モリ

色男上司とバチバチ…読みたいな。

ネタバレ
2022年2月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ ★キャバクラボーイ・リオ×リオのパトロン立候補者・ユキノリのお金で繋がる物語。

★働きたくない、貢がれたいとボヤくリオの前に現れたリーマン風の男が、タイミングよくリオのパトロンをさせてほしいと申し出た。その男、ユキノリが求めるのは「一緒にいる時間」だけ…。

★後半のリオの切羽詰まった表情、張り詰めた空気感、穏やかな日常を取り繕う徒労感が、驚くほど伝わってきますね。リオのクズな一面と優しい一面、奔放さと脆さの表し方も上手いな、と思いました。リオから人が離れていくのは、ある意味仕方がないよ。彼の言動は、自分本位でとても幼い。そんなリオが「ユキノリさんに優しくしたい」と言えたのは、ユキノリさんの優しさのおかげ。ユキノリさんがリオにずっと優しさを注いだのは(形は「お金」ですが)、リオが差し出した救いの手があったから。でも、ユキノリさんの決意が揺らぐわけではなく、お金がある間だけ延ばすことができた時間、というのが辛いなぁ。2人以外のことを考えるのも野暮な話ですが、こういう類のいじめやハラスメントって、次のターゲット作るよね…と思うと、社会の理不尽さに「うっ」となってしまいますね…。2人の物語としては、それぞれの痛みをさらけ出して、寄り添う温もりを感じられて、とても良かったです。

★描き下ろし含めて174ページ。前半は他作品がチラついて変なドキドキが…汗。純粋にストーリーに入り込めないのは、少々残念…かな。

☆初コミックスとのことで「あとがき」が爽やかに感じました。「無我夢中」「全力」、いいですね。
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