このレビューはネタバレを含みます▼
シリーズ最終作。1作目でめでたく両思いになった久住くん×木島先生のお話で、表題作4話+番外編+描き下ろしで合計200ページ。今作に出てくるスナックママの春子と静雄は、クロスオーバー作品として「アケミちゃん」に続くようです。
今作も登場人物の癖が強くて、既刊よりも更に感情移入が難しかった…。七五三の家族写真に怖気づいて誰にも言わずに家出って、えっ???どういうこと?いや、明るい普通の家庭に対して劣等感みたいなのがあったからなんでしょうが、すっぽかして家出って人間としてどうなんでしょう?せっかく仕事を頑張って休みをもぎ取って会いに来てくれた久住くんに対する態度も、かなりモヤモヤしてしまったんですが、極めつけは「キープ」発言。え、キープポジは久住くんではなくて城戸さんということですか?キープと本命は別物ということ?余白のある終わり方も嫌いじゃないんですが、同棲を始めてめでたしめでたしということで良いんでしょうか?確かに雰囲気はある作品なんですが、どうしても久住くんがそこまで木島先生に入れ込む理由が分からず、木島先生の魅力を理解するには私には難解過ぎました。