僕らの色彩
」のレビュー

僕らの色彩

田亀源五郎

3巻まで読んでほしい

2022年2月25日
実は1巻でそこまで入り込めず、最後まで読むか迷って一時中断していました。
しかし田亀先生のゲイコミックと呼ばれる作品を読み進める程に、先生がかつての自分に捧げたという本作がどうしても読みたくなりました。

徐々に徐々に、静かに、ヒシヒシと心がこの作品に浸かっていき、3巻はボロボロ泣いてしまいました。
マスターの言葉に泣きました。
私はゲイの方の苦しみは本当の意味で理解することは出来ないとしても、それでも心に波動するものがありました。

人によって感じ方は異なるとは思いますが、この作品によって救われる方が必ずいらっしゃると思います。
正しい正しくないとか、まとまりすぎているとか、そういう事でこの作品が評されるのはもったいないと感じました。

清々しいラスト、私自身も背中を押されたような心持ちです。
私は、先生が意図してそうして下さったと受け取っています。
セクシャルな事に限らず、本当の自分と向き合って苦しむ多くの方に届くことを祈ります。
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