吉祥寺少年歌劇
」のレビュー

吉祥寺少年歌劇

町田粥

銀の鈴への歩みに感動しました

ネタバレ
2022年2月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ とても良かったです。
宝塚は関西に住んでいた宝塚好きの祖母に何度か連れられて、観たこともない華やかな世界感に驚き、子供ながらに感動しました。
少年版宝塚歌劇団の設定で、選りすぐりの精鋭であろう少年たちが一歩踏み入れた先では、それまでの自分は通用せず、声帯や骨格体型の変化や適性で、誰しもが自分の望む役を手に入れるとは限らない中であっても、憧れや夢を諦めるのではなく、悔しくて踠き苦しみながらも自身の資質を見つめ諦めない決心と努力をする彼らの理由。
多感な思春期である彼らの青春。
競いながらも切磋琢磨する仲間たちの絆も眩しいです。

音楽学校への入学。予科生から本科生。卒業からの入団。華やかな舞台、苦楽を共にした仲間との別れ。短くも長い彼らの目標に向かって葛藤する様。それでもやはり舞台の光景に魅せられ新たな出発。
あああぁ一巻完結にしてしまったのは勿体なさ過ぎる。。
もっと皆んなを見ていたい。。
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