愛日と花嫁
」のレビュー

愛日と花嫁

渚アユム

一目惚れの日

ネタバレ
2022年3月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 軽やかな登場の仕方と何だか“神”にそぐわない出で立ち。瞬時にクロに目と心を奪われました。一目惚れです。ページをめくる度に、クロに魅了されます。言葉の端々に感じる優しさ、紳士的な距離感、上半身裸のワイルドさ…あぁ、どこもかしこも好き。
既存ではないオメガバースの世界。オメガとアルファでありながら、定着している世界観とは一線を画していると感じます。
クロに夢中になっているわけですが、クロだけでなく、ストーリーが素晴らしいです。すっごく練られています。
クロが神を継いだ所以、オメガが現れた理由(この発想をオメガバに持ってきたのがすごい!)、どちらもクロにとっては憎しみに心裂かれ、哀しみに押し潰されそうになること…。でも、同時にウェレを感じられることであり、悲痛な心を抱えながら、その痛みをウェレを想うことに変えて生きてきたクロ。これは、本当に容易なことではないと分かります。ルカと出会い、ルカの中にウェレと同じものと違うものを見たクロの涙は、とても熱を帯び、私も泣きました。そして、交わる2人の温もりが伝わってくるようでした。
「冬の愛日」という言葉の通り、幸せで素敵なお話でした。
…心情的には温もりだけど、脳内は2人の色気にあてられました~😍
皆さん仰っていますが、描き下ろしも最高!✨ほ・お・ば・り・すぎて、可愛いわ!「その日しかできない」って、結構生々しいよね!ルカ、可愛すぎるよね!そりゃインフラ整備するよね!ライトセーバーだけが心残りだYO!
いいねしたユーザ18人
レビューをシェアしよう!