おカネが恋をダメにする【コミックス版】【電子限定特典付き】
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おカネが恋をダメにする【コミックス版】【電子限定特典付き】

汐見モリ

二人の関係が少しずつ変わるまで

ネタバレ
2022年3月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 少し前にフォローさせて頂いてる方々が立て続けにこの作品の高レビューをあげられていて、それに後押しされる形で購入しました。キャバクラ黒服のリオ×謎のリーマン・雪典のお話で、表題作のみ全5話+描き下ろしで合計174ページ。とにかくやる気がないリオに、突然現れた雪典がパトロンになることを申し出て…というお話。正直表紙にはあまり惹かれなかったし、絵の雰囲気も私の個人的好みど真ん中というわけではなかったので、多分フォロー様方のレビューがなければ購入していなかったと思います。しかも試し読みの部分だけでは、リオがクズでしかない。こんなマイナスなところから挽回できるのかな?と若干不安がよぎりましたが、全くの杞憂でした。飲みの席での助け舟とか、リオにとっては大したことなかったんでしょうが、他人に対する無償の善行って結局そんなものなんですよね。たとえ小さな行為であっても、見返りを期待しなくても誰かの心に響くんだなと。途中、最悪な未来へのフラグがチラチラ見えて、正直読み進めるのが怖かったんですが、最悪な結果にならずにすんでほんとに良かった。依存が一方的ではなくなった時、リオは執着系になるのか?と懸念しましたが、もし雪典に何かあった時自分が助けられなかったら?という、自己中心的な執着とはまた違うのが良かったです。一方通行だった関係が少しずつ変わって、お互いが唯一無二な存在になるその変化がとても丁寧に描かれていました。これが作者さんの初コミックスなんてびっくりですが、これからも応援したい作家さんがまた一人増えました。
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