このレビューはネタバレを含みます▼
今作は不憫スパダリ攻めです。呪いのせいで黒獅子頭で生まれてきたガルムザール第15代国王ダルガードと小人族リラの物語。
このリラが天真爛漫でダルガードをこれでもかと慕う様子にほっこりしっぱなし。黒獅子頭で生まれたが故に皆から厭われ凍てついたダルガードの心が、リラとの交流によって心が解されリラを想う姿に温かい気持ちになります。
国王のたった1人の近衛兵ゼグもリラとは異なる想いや忠誠に溢れていてこれまたほっこり。お話が進むにつれダルガードの周りが少しずつ彩られる様子に嬉しくなり、可能なら郭国訪問の様子とかもっと書いて頂きたいなと思いました。
ダルガードの民と国を思う姿と呪いをギフトとして受け止める心根が凄く好きでした。ちなみにリラは表紙では女の子みたいですが、戦うし知恵もあるし男性の矜持も持ち合わせている男性ですよwイラストも作品に合っていて◎!