Mの教典【電子単行本】
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Mの教典【電子単行本】

野良おばけ

私にとって、面白かったかどうかで言うと…

ネタバレ
2022年3月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ ★警察官・常田と事件の容疑者・神島の潜在的信仰の物語。

★強盗犯を殴りすぎて謹慎処分を受けていた常田は、復帰直後に連続一家心中の参考人の取り調べに赴く。取調室で待っていた神島は、すぐに自由の身となったが、常田には何かが引っかかっていた…。

★ワクワクする始まり、初見から期待高まる個性的なキャラ。謎解き(犯人当て)ではなく、早々に種は明かされる展開。ということは、キャラの内面を深堀りする話なのだろうと予測して読み進めました。が、スッキリしない読後。読者の推察や想像で終わらせるには、もったいない題材であると私的には感じたので、残念感が漂いました。神島の食事の仕方やほんの数コマから育ちや現在への繋がりは想像できる、常田の過去も孤独も分かる…けれど、もう少し作者様の描写で真相を示して欲しかったなーと思いました。

☆描き下ろし含めて198ページ。他の方も仰っていますが、1冊にまとめるには設定が濃く、設定の割に内容が物足りないな、と感じました。もっとえぐってほしかったな…。警察組織がチョロすぎるのも気になりました苦笑。

☆『インモラルなやさしい彼』が好きで、こちらも発売日に購入しました。雰囲気は好みなのですよ。カラーの新刊も続きが楽しみです。
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