アダムの肋骨
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アダムの肋骨

みちのくアタミ

ストーリー重視ではない

2022年3月18日
解離性同一性障害のレイ(複数人格あり)✖️テーマパークのキャラクターの中の人・悠真のお話。

重そうなテーマに見せかけて内容がライトで、正直物足りなかった。期待していた系統のお話ではなかったです。

そもそも主人公二人の過去のいきさつの説明が中々出てこない&薄く、尚且つ悠真の性格も性指向の説明も弱いので、初っ端から同性のレイ(カズハ)になびいてる所から入っていけない。読者の脳内補完に委ねる感じで違和感があります。
心理描写がブツ切れな印象で、悠真にもレイ(カズハ)にも感情移入ができませんでした。
多重人格、そんなに必要だったのかな?メインの2人の人格だけに絞った方が切なさを際立たせたのではと感じました。
特に精神の勉強をしているわけでもない悠真が色んな人格をあっさり解放していくのもご都合主義すぎてビックリ。実際はそんな簡単ではないんじゃないかなぁ。
そして精神科医の従兄弟と助手?のCP要素、必要だった?従兄弟単独でよかったのに、すごく雑音要素に感じてしまいました。

エロシーンは絵が上手なのもあってわぁ、とは思うのですが、私はキャラクターに感情移入が全くできなかったのでドキドキできず。気持ちが入らないとときめけないので、、、。
多重人格ということで精神的な3P風なところがあるので、エロシーンの濃厚さを見て、作者様はそういう濡れ場(実質3Pっぽいエロシーン)を描きたくて多重人格設定を採用したのかなと感じました。

エロシーンの絵的な濃厚さを重視する方にはおすすめできます。
が、ストーリー重視、心情描写重視の方は物足りなく感じられると思いました。
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