シロップ
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シロップ

三ツ矢凡人

ここまで来たか!異種間BL

ネタバレ
2022年3月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ バカですね〜(誉めてます。)
ミルク牛の擬人化とかサキュバスに精を吸い取られるとか、摂取系のエロに振り切った作品は数あれど、、、食用ですか。
こんな設定で描こうなんて思うのは、余程のマンガ馬鹿かエロ馬鹿かBL馬鹿だと思います。(しつこいようですがめちゃくちゃ誉めてます。)
そしてこれを面白いと思った私も相当な馬鹿です。
………
異種間3カップルが描かれています。
それぞれ個性豊かで、いずれも愛おしいカップリングです。
安直にエロになだれ込める設定なのが良きです。
おバカな設定ですがシリアストーンです。
シリアスですがバックボーンは深掘りされていません。
(その辺はシロップ+にて少し読めます。)
「ショクヨウ」の歴史を想像したり、酷い扱いを受けたりしたのでは?と描かれてもいない事を気に病まず、萌えていればいいのです。
………
しかしやはり考えてしまうわけで。
そもそも家畜なんですよ。
限りなく人間に近い、全く違う種なわけです。
鯨やイルカも知能が高いけど飼育したり食べたりしていますよね。
それが外見も情緒も人間と変わらず同じ言葉を話しているだけで思い入れが強くなってしまう。
異種間BLの読み過ぎで慣れてしまい勘違いしがちですが、サトウ先生のショクヨウに対する扱いが本来常識な世界です。
「ショクヨウ」を家畜と捉えるか、不憫な存在と捉えるか。
家畜と捉えてしまったら、読み進めるのはハードかも知れません。
人権を蹂躙されていると思ってしまった人は、イコール家畜扱いしながら読んだって事だからです。
………
私は10代の多感な時期に沼正三先生の「家畜人ヤプー」を読んでしまったので、余程の世界観でなければ動揺しないんだと思います。
それが良かったのか悪かったのか判断に困るところです。
けれど、今作を創作物として堪能することができたのは良かった事です。
尊い萌えがぎゅうぎゅうに詰まった良い作品だと思います。
………
修正は白抜きボカシでした。
(表紙のCPだけ本番してないよ。あとはシロップ+で見てね)
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