海が走るエンドロール
」のレビュー

海が走るエンドロール

たらちねジョン

表紙がいいなぁ…と思いました。

ネタバレ
2022年3月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ ★映像専攻学生・海と旦那を亡くしたうみ子・65歳が「自分の映画を撮る」熱量に動かされる物語。(未完ですよ)

★旦那の49日が過ぎた頃、思いつきで映画館に入ったうみ子は2度ぶつかった海に話しかけられ、勢いで壊れたビデオデッキの修理を頼んでしまう…。

★完結していませんので、うみ子さんの映画が映画館で上映されるかどうかも、海くんの将来が目指すようなものになるかも分からないのですよ。でも、「船を出す」という選択は、それだけで豊かな気がしてきます。先のことなど分からなくても「自分はこうしたい」という思いを行動に移せることは、多少なりとも憧れますね。「人生」「夢」と壮大なドラマみたいですけれど、過度の高揚感はなく、周囲の学生や教授も彼らの日常の中での淡々とした反応が良いですね。直球でドキッとする言葉がうみ子さんの心に刺さったりもしていますが、それがいいな、と感じます。ジェネレーションギャップなどと言うのはナンセンスかもしれませんが苦笑、やっぱりね、あると思うのですよ。

★表題作のみ1巻164,2巻167ページ。続きがとても楽しみです。

★私のこれまでは、どちらかというと「安定」を選んできたように思います。少し自由にできる時間とお金を持てるようになってからは、「趣味」も楽しんでいます。佑介の暮らし方が近いかな。佑介は、うみ子さんの言葉を借りれば“イカダ”で漕ぎ出したところかしら。「海」への向き合い方はそれぞれですし、世界は「海」だけではないですからね。不穏な「空」は何を見せてくれるかな…フフフ:D
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