このレビューはネタバレを含みます▼
新刊作者さん買いです。コミックス発売を楽しみにしていました!本作品は表題作のみ全6話+描き下ろしで合計216ページ。吸血鬼や狼男など亜人と人間が普通に共存する世界が舞台で、真面目だけど自分に自信がない大学生の廣人×吸血鬼の亜人でモデルの莉央のお話です。上京したての廣人がカフェで偶然亜人の莉央と遭遇。莉央曰く、廣人は莉央の運命の相手ということでそれ以降莉央からの猛アピールが始まって…。運命の相手の精気は格段に美味しいとのことで、フェロモンで引き寄せられるオメガバの運命の番にちょっと似てるのかも。また、莉央は吸血鬼の亜人ですが、思ったより吸血行動は少なく、血液ではなく体液からも精気が得られるサキュバスに近い感じでした。今回の設定は、悪く言えば広く浅いということかもですが、私は色んな設定のいいとこ取りと解釈したい!また、亜人と人間が共存しているとは言え、やっぱり差別的な価値観を持っている人も少なからずいて、そんな中でそういう枠に囚われず柔軟でフラットな考え方ができるのが廣人なんです。これは莉央が廣人に惹かれるのも頷ける。一方の莉央も、単純だけど芯が強くて、真っ直ぐで裏表がないから良い意味で言葉が刺さりました。告白から初エッチまでが割とあっさりめで、そこに至るまでじっくり時間を掛けてきたのでそこはちょっともったいなかったかなとも思いましたが、★の数を減らすほどではなかったです。次は、狼男×教授?鬼の付き人×モデルの同僚?はたまた亜人を毛嫌いしている廣人のお兄ちゃんが亜人に落ちるパターン?これはシリーズ化間違いないです!次回作も楽しみにしています!