スピンオフ作品だそうです





2022年3月29日
シリーズ物と知らずに、画家とギャラリストの組み合わせが珍しくて読んでみました。
スピンオフ元未読で読みましたが、読んでいなくても話は理解できると思います。
でも読んでる方が話に説得力を感じられたのかもと思いながら読了しました。
諸事情で絵を描き続けられなかった青年・郡を、ひょんなことからギャラリストの和楽が見出し、探し出すところから物語が始まります。
話の題材自体はあまり見かけない?画家の世界のことも知れて、一穂先生の作品はお仕事面がいつも読み応えがあるので、楽しく読めました。
が、主役2人の心を通わせる過程が個人的にちょっと物足りなかった。和楽は郡の絵に一目惚れしているのでなんとなく分かるんですが、郡が和楽を特別に感じていくのに説得力が今ひとつというか。
絵を描けるように色々してくれたこと=恋愛として好き、に安易に繋がりすぎな気がしました。
前作読んでないので和楽の性指向を正確に理解していないのですが、ゲイよりのバイなのかな。
でも郡はストレート。ストレートの人が恩人だからといって性別のハードルが低いなぁと感じてしまいました。
BLジャンルで、ラノベだと思えばサラッと読み流せるところだと思いますが、一穂先生の文章がとても好きなのでどうしても文芸作品レベルの完成度を求めてしまう自分がいます…。
全体的にあっさり短めで、案外すぐに問題解決していくのもサクサク読める一方で、物足りなかった。
問題や葛藤の中にある心の機微をじっくり読み込みたいんです、一穂先生の作品は。
年下ワンコ系の郡とクール年上美人?な和楽なので、そういうCPが好きな人は楽しめるかも。
あんまり好みのお話じゃないと思いつつ、グイグイ読み進められるのが一穂先生なんですよね。先生の文章大好きです。
☆3.5くらいです。
スピンオフ元未読で読みましたが、読んでいなくても話は理解できると思います。
でも読んでる方が話に説得力を感じられたのかもと思いながら読了しました。
諸事情で絵を描き続けられなかった青年・郡を、ひょんなことからギャラリストの和楽が見出し、探し出すところから物語が始まります。
話の題材自体はあまり見かけない?画家の世界のことも知れて、一穂先生の作品はお仕事面がいつも読み応えがあるので、楽しく読めました。
が、主役2人の心を通わせる過程が個人的にちょっと物足りなかった。和楽は郡の絵に一目惚れしているのでなんとなく分かるんですが、郡が和楽を特別に感じていくのに説得力が今ひとつというか。
絵を描けるように色々してくれたこと=恋愛として好き、に安易に繋がりすぎな気がしました。
前作読んでないので和楽の性指向を正確に理解していないのですが、ゲイよりのバイなのかな。
でも郡はストレート。ストレートの人が恩人だからといって性別のハードルが低いなぁと感じてしまいました。
BLジャンルで、ラノベだと思えばサラッと読み流せるところだと思いますが、一穂先生の文章がとても好きなのでどうしても文芸作品レベルの完成度を求めてしまう自分がいます…。
全体的にあっさり短めで、案外すぐに問題解決していくのもサクサク読める一方で、物足りなかった。
問題や葛藤の中にある心の機微をじっくり読み込みたいんです、一穂先生の作品は。
年下ワンコ系の郡とクール年上美人?な和楽なので、そういうCPが好きな人は楽しめるかも。
あんまり好みのお話じゃないと思いつつ、グイグイ読み進められるのが一穂先生なんですよね。先生の文章大好きです。
☆3.5くらいです。

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TJK さん
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