恋した人は、妹の代わりに死んでくれと言った。
」のレビュー

恋した人は、妹の代わりに死んでくれと言った。

永野水貴/とよた瑣織

切ない

ネタバレ
2022年5月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ なろうで今1番楽しみにしている大好きな作品です。世界観がしっかり作られているので、すごくのめり込んでしまいます。たまにウィステリアの今後についてぼーっと考え込んでしまうほどです。笑

登場人物たちはそれぞれとても人間らしくて、ブライトや義両親の身勝手さも、受け止めきれずに記憶が飛んだ義妹も理解はできるし、基本的には善人でウィステリアを大事にしてくれていたというのが、悲劇を際立たせてます。究極の選択で、最愛の人にも義両親にも切り捨てる側に選ばれたっていうのがもう…。そして、なんだかんだ切り捨てた側は幸せな環境を享受しているので、読者側は許せない気持ちにさせらます。
とにかく、ウィステリアには幸せになってほしいですが、ロイドの婚約者候補の王女のことをどうするのか心配ですし(自分のために門を開けて聖剣取りに行ったのに、散々心配をかけた挙げ句、違う女に惚れて帰ってくるとか、自分は他の女とは違うを地で行く王女がキレて、王家が敵になりそう)、ロイドによって正しい未明の地の情報がもたらされたとしても、ウィステリアを戻すよりも未明の地に縛り付けておいたほうが瘴気が安定して都合がいいだろうしと、真剣に行末を考えると前途多難です。もうロイドさんが未明の地にきて、二人と聖剣で生きていくしかないのか…。

とにかく、ウィステリアには幸せになってほしいです!(大事なことなので2回言いました)
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