このレビューはネタバレを含みます▼
先日の出版社さん限定の半額セールにて。動物種や吸血種など特殊な体質を持つ人間がいるという不思議な世界観で、犬体質の青波×吸血体質の一穂のお話で、表題作のみ全5話+描き下ろしで合計183ページ。吸血体質のホテルマン一穂は、自分の体質を毛嫌いしているのに、その体質のせいで寂しがり屋。ある日路上で酔っ払って寝ていた青年を拾って帰ったら、その青年は犬体質持ちで…というお話。ちょっと不思議な世界観ですが、設定が細かいところまでしっかりしているので意外と違和感なく読めました。青波23歳×一穂32歳で、結構年の差があります。年下の青波がしっかり者の世話焼きで、年上の一穂をリードしたり甘やかしたりするというその関係性がもう大好物で、その設定だけでも美味しく頂けました。それに加えて犬の姿の青波の破壊力がすごい。犬種にハスキーを選択されたのが大正解です。私もハスキーと一緒に寝たい!抱えてモフモフしたい!犬の時にちょっとガッシリしていて肉厚な感じが堪らないです。一穂がギューッと抱っこしている時にちょっと嫌がって顔を背けている姿とか、可愛くてため息ものでした。確かにストーリー的には少しあっさり目かなと。例えば二人とも好きな相手が同性であることに葛藤があまりなかったり、思いを伝えるシーンでもとても情熱的!というわけではなかったんですが、それでも絵柄や二人の関係性に萌えることができたので★5つにしました。