ひだまりが聴こえる【単行本版】
」のレビュー

ひだまりが聴こえる【単行本版】

文乃ゆき

出会いは本当に大事です。

ネタバレ
2022年5月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ こちらの作品は、耳に障がいを持つ優しい性格の航平くんが、元気で心の真っすぐな太一くんに出会い、お互いにいろいろ経験しながら成長していく中で、恋愛的にも惹かれ合い(最初は航平くんの片想いから)2人の距離が巻を追うごとに近付いていく(ちゃんと巻を追っていくと長丁場の)ストーリーになっています。でもメインは、現実社会の障がい者の生き辛さと、それを取り巻くいろいろな考えや対応、それこそ健常者だけではなく、それは障がい者同士にもあり、とても考えさせられる現実的で繊細な内容になっています。何度読み返しても同じ所で感動して泣いちゃうのですが、ただもしBLを期待して購入するのだと、少々物足りないかもしれません😓今現在単行本が6冊出ていますが(現在進行系)太一くんがだいぶ奥手なので、今の段階で太一くんからのキスを練習している状況です…。あとがきにも書かれているのですが、どうにも作家さんがあまりBLは気乗らない感じ…?今の所紙でも追いかけているシリーズですが、そろそろちょっと悩ましいのも事実。ノンケ同士のカップルとはいえ、障がいがある無いに拘らず同性同士の恋愛はどこにでも起こり得る事で、そこも含めてこの作品に惹かれて読み始めているので、その部分にももっと重点(というか、単純にもう少し2人の恋愛を見たい💗お互いをとても大切に想い合っているのは十分伝わるが、一緒にいる場面が少ないよ〜!)をおいて描いていってほしいなぁと思ったり。でも読み返すとやっぱりそこが少なくても感動して心満たされ、まぁいっかってなるんだけど。まだ始まりのこちらの作品レビューには必要以上の内容も書いてしまいましたが😓ご参考までに💨以上の事から、気の長いストーリー重視の方にオススメします😉
いいねしたユーザ3人
レビューをシェアしよう!