このレビューはネタバレを含みます▼
すごいすごいすごいすごい！すごかった！すっごいよかった！
え？何がすごいって？
それを書ける文才があればいいのに！
いやこれは心掴まれますよ。がっちりと。
連作短編的な「カミキリムシ」と「七階の女」。
両方ともに出てくるのがシムラという男。
シムラを挟んで相対しているリキとキミ。と思ったら視点がぐるりとひっくり返る。ロンドのようなタイトルが示す、男2人と女1人の三角関係。
何がホントでどこがどこまでどうだったのか？
自分の頭で理解してたことが、いつも真実とは限らない。
キミちゃんの独白と実際のセリフ回しのセンスがバツグンです。
2作目の「七階の女」も良い！
ちょっとした謎解きのようで、短い中にスリルとドキドキがしっかり感じられるのは、物語の起承転結が実に上手い作家様だからでしょう。
早速ほかの作品も読んでみなくっちゃ！
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