いい子にできたら褒めてくれ
」のレビュー

いい子にできたら褒めてくれ

黒井よだか

甘くて幸せなDom/Sub

ネタバレ
2022年5月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 先月に引き続き新刊発売の黒井よだか先生。今作はDom/Subです。
前半は自分の欲求をうまく口にできなかったり、相手を理解できなかったりして、噛み合わない二人がもどかしく辛いのですが、後半はものすごく甘くて幸せな気持ちになりました。

Dom/SubってDomはこんな感じ、Subはあんな感じって大雑把に分別してしまっていたけれど、実は一人一人それぞれ欲求や必要としているものが違ってて、そこを探り合い、理解し合っていくところが肝なんですね。
わかり合うのに時間は掛かるけれど、そこが明らかになると、ああこれが本当に欲しかったものなんだねって自分まで救われた気持ちで胸がきゅーっとなります。

本作は相手を自分でいっぱいにしたい愛が重いDomとめちゃくちゃ甘やかして褒めて欲しいSub。
Dom/Subって凹凸がカチッと嵌るように、お互いの欲求がぴったり合う相手に巡り合えると最高なんだなぁ。相性抜群のDom/Sub関係ってこんなにも平和で幸せなものなのかー!と感動しました。
遠慮なく思う存分愛情を注げる相手がいて、それが相手の幸せにもなるってすごく素敵。柔らかく自然な表情になった二人を見ていたら、こちらまで満たされた気持ちになりました。
先生が吸い寄せられるようにピタッと和泉に引っ付いてるのが可愛い。できれば二人のラブラブ生活がもっと見たかったな〜。
いいねしたユーザ18人
レビューをシェアしよう!