後輩君の様子がおかしい
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後輩君の様子がおかしい

ぽけろう

もっとおかわりください。

ネタバレ
2022年5月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 良かった!すんごい良かったです。
『ご馳走さまが聞こえない!』からぽけろう沼にズブズブはまってしまいました。めっちゃ好きな作者様です。
3話完結ですが、読み応えたっぷりです。あと2話分ほど足してぜひとも単行本化して頂きたい作品です!
馬庭(先輩)と馬場(後輩)。ばば繋がりで社内でニコいち、兄弟扱いされている二人。
身長やガタイのデカさと無表情で、見た目で判断されて人間関係に損をして傷ついてきた馬場(弟分)と、面倒見のいい優しい馬庭(兄)への執着愛が最高に良かったです。
孤独であることに苛まれてきた馬場にとって、馬庭の何気ない優しさは、どれほど救われたことだろう。自分の居場所になってくれた馬庭への感情が、恋へと変わって行くのもとてもよくわかる。
離したくない、馬庭を欲する気持ちがどんどん膨らんで、欲して欲して止まない想いが、ガンガン伝わって来ました。一途と執着はどう違うのだろうと考えてみたけれど、これは紛れもなく執着愛でした。
でも胸やけしそうな重いものではなくて、馬場の心にスッと入り込めるほど感情移入してしまいました。
焦らず、急かず、慎重に馬庭との距離を詰めたいと思いながらも、嫉妬や不安が邪魔をする。恋故の苦しみですよね。
馬場弟の心情から、馬庭兄の心情へと、とても自然に転換されて行き、ホントに二人の心理描写が丁寧に繊細に描かれています。こういうところがぽけろう先生の好きなところです。
馬場の執着愛が強いけれど、馬場の気持ちに向き合った馬庭もまたいつの間にか、かけがえのない存在として気づく過程が良かったです。
お互いの勘違いや思い込みにですれ違う中、相手を傷つけながら自分自身も傷ついてる馬場の心が痛そうで切なかったなぁ…胸が痛かった。
馬場の涙。馬庭の涙。たまりません。
ぽけろう先生の十八番と言ってもいい執着攻め、体格差、溺愛、良いですねぇ。良い。
エチ描写もエロくて、服越しにグリグリ押し付けるのは、あれは反則級にえっちです。

もっともっと、ラブラブな二人を見たいので叶うならあと2話分ほど欲しいところです。そして単行本にしてください。ぷり~ず。
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