【単行本版】虚構ユニゾン
」のレビュー

【単行本版】虚構ユニゾン

アキハルノビタ

人類が進化した新世界

2022年5月23日
人類と、人類以外の生物とを遺伝子レベルでかけ合わせた新人類…『NEO』が世界を席巻する世界。

舞台はアンダーエリアにひっそり佇む、うらびれた情報屋の事務所。
そこにふらりと現れたアッパーエリアの貴族、春野の依頼は5年前に失踪した兄の行方を探してほしいというものだった――。

ミステリ色がかなり濃い作品。
探偵、謎めいた依頼人、兄の失踪…って、もうこのシチュエーションだけでミステリ好きならたまらない。
物語は全体的にダークで重く、失踪した兄を探してゆく中で次々と明らかになってゆく衝撃の事実が、重厚な画風と絡まってとても読みごたえのある作品でした。

主人公の攻め様がさりげに優しく男前でかっこいいです。それも高ポイント。
できればNEO側からの視点でも読みたかったな。モヤるところもあったけれど、トータルで面白かった。
エロいらない、ストーリー重視、ダーク、ミステリ好きにはどストライクな作品でした。

タイトルは帯のコピーより。
こちらの作品は、是非ネタバレなしで。
5/26までセール中。今ならかなりお得です
いいねしたユーザ8人
レビューをシェアしよう!