このレビューはネタバレを含みます▼
初読み作家さんです。レビュー数はそんなに多くないですが、フォローさせて頂いている方々が高レビューを上げられていたので試しに購入してみました。世界的ヴァイオリニストの律×超綺麗好きな清春のお話で、表題作のみ全5話+描き下ろしで合計235ページ。ドイツ在住だったヴァイオリニストの律が、友人のピアニスト・秋広を介して、その弟の清春の家に一時的に居候することになって…。潔癖な清春が、ずっと憧れていた律との交流を通して、少しずつ変わっていく様子が丁寧に描かれています。あまり今まで読んだことないタイプの、不思議な雰囲気のある作品でした。面白かったんですが、個人的に一目惚れから始まる恋愛にそこまでハマりにくいんだと自己分析できた作品でもありました。昔から意識していたという後付け的エピソードがあるものの、それは一途とか執着というものとも違うし、好きになるのに時間は無関係と言えば聞こえはいいけど、やっぱり好きになるまでの積み重ねはある程度欲しかったかも。あと律がかなりの恋愛脳で、プロなのに恋愛がそのパフォーマンスに影響し過ぎるのもちょっと自分には合いませんでした。あとやっぱりマネージャーが胸糞過ぎた!仕事が大事なのは分かるけど、他人の人生にそこまで口出しできるのか?律にはっきり邪魔と言われても響かない鋼のハートの持ち主で、しかも結局律と今後も一緒に仕事していくということで、何だかスッキリ読み終えることができずでした。