ひだまりが聴こえる -リミット-
」のレビュー

ひだまりが聴こえる -リミット-

文乃ゆき

感動😢✨だから止められない💦

ネタバレ
2022年6月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ ひだまりシリーズ幸福論に続く3部目(リミット1〜3)。今回また新たに主要人物(千葉さん弟)が増え、太一の過去にも触れ、そして新たな問題もスレ違いも次々展開盛り沢山です!正直読んでてしんどい💦現実世界が世知辛い😌😠傷付けるつもりのない無感覚の無神経さもすごくリアルで、文乃先生の繊細な視点と表現力に感心します。せめて太一と航平だけでも信頼しあって心の拠り所になれたらいいのですが、ここもまだ始まったばかりの二人なので恋愛面でもハラハラし通し、ちょっともうおばちゃんには読み応えあり過ぎて疲れます💦人間て相手の事を思いやり過ぎて勝手に引いちゃったりするけれど、その言葉にしない優しい気持ちを全部理解してあげられる人なんてなかなか居ない。結局本当の想いは届かず誤解を生むし、無駄に傷つけ合う。本当に自分の気持ちを言葉にするって大切で、でも難しい…。シリーズ最初の巻で、太一が表面だけで航平に興味を持って近付く美穂ちゃんを航平に紹介せず、それを誤解した航平が身を引いて太一から離れた時に、ちゃんと航平の気持ちのさらに奥の本心まで読み取った太一にすごく感動したのを思い出す。そういう役って負担も大きいけど、優しさに純粋な強さまで持ち合わせたあったかい太一が、もっと自信を持って(そして落ち着いて)不器用な航平にもうひと超えグイグイ歩み寄ってくれたらなぁと思うのだが、同い年で恋愛ベタの太一には荷が重いかぁ。またこの等身大のやり取りがこの作品の醍醐味でもあるのですよねきっと。今回も度々泣かされたけれど、でも一番印象深いのは千葉兄弟ですね。兄の本当の想いが弟くんに伝わって本当に良かったです😶あと太一のおじいちゃんからの航平への言葉、守るの本当の意味。もちろん太一と航平もスレ違いからの想いの通じ合い、リミットラストの締め括り良かったですよ〜😄💕
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