αの花嫁 共鳴恋情 【コミックス版】
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αの花嫁 共鳴恋情 【コミックス版】

岩本薫/幸村佳苗

そこに愛はあるんか?

ネタバレ
2022年6月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1巻196ページ、2巻180ページ。全て表題作のみ。絵が綺麗で評価が良かったので手に取りました。αだと思って育てられていたけど実はΩ。しかも両親の実子ではなかった。融資のカタにエリート御曹司αのもとへ行くことになり.....と、受けに降りかかる不幸のオンパレードの図はまさに古き良きボーイズラブという印象でした。BLではなくボーイズラブと言いたい。(伝わってほしい)「古き良き」なのは全く問題ないのですが、いちばん引っかかったのはメインカプの心の動きが見えなかったこと。受けは悲壮感漂うバックボーンのわりにあまり悩んでいる様子もなく、いつの間にか攻めを好きになっていたり、感情の動きが不自然に感じられたこと。また、受けにとって大事な人であるはずの幼馴染が一途に受けを思ってくれていたのに、当て馬未満の扱いで気の毒だったのも気にかかります。全体的に絵は綺麗なのですが、中身が薄い。魂のつがいだから好きって理由の方がまだ説得力がありました。また、αとΩのパーティーでΩが首輪をしていないのも「オメガバースなんだよね?なんで首輪をしないの?」と疑問です。オメガバとしての世界観や設定がふんわりしているので、オメガバースを初めて読む人は読みやすいのかもしれません。えっちシーンは修正が甘いのと作画が綺麗なので良かったです。個人的に、いろいろと惜しかったなあ....
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