テンカウント
」のレビュー

テンカウント

宝井理人

2人の世界

ネタバレ
2022年6月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1巻の表紙がすごく印象的で、有名な作品だしずっと気になっていましたが、セールになっていたのでまとめ買いしました。あらすじもあまり読まず、とにかく面白いんだろうと思って読みました。


長い作品ですが、ほぼ2人!2人の世界です。
当て馬とか、他のカップルとか、そういう外部の邪魔は入ってきません。あっても違うというか。お互い仕事もしてるし、他人と関係がないわけじゃないけど、2人の相手に対する想いの深さに比べると軽くて存在感薄いです。
葛藤させるのは、2人のそれぞれの心の奥深くのトラウマのみ。城谷が不安潔癖症ということで、身体の関係へはなかなか進みませんが(黒瀬のカウンセラーとしてなのか、単純に好きな人へのS的発言なのか時々わからなかったですが…)心の支配、危うい関係が官能的でした。時々、黒瀬くんの目がマジで怖かったです。。
あと、最後まで2人の会話が敬語です。それがまた、近づいてるのか、そうでないのか。どうなっていくのか。
こういう作品を一気読みできるって幸せです。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!