ギンモクセイの仕立て屋
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ギンモクセイの仕立て屋

マミタ

続編希望です

ネタバレ
2022年6月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 超一流レストランの元メートル・ドテル(給仕長) 仲村灯生(テオ) 30才×テーラー「ギンモクセイ」店主 高林生吹(うぶき) 35才
祖父から受け継いだ店の経営が立ち行かなくなっていた生吹の前に現れたのは接客のプロである灯生。一流店の店主に変えてやると言われて店の立て直しがはじまります。自信を喪失して泣きの入る生吹を灯生が導いていくのですが、彼もまた同じように仕事で行き詰まっていて...。
灯生が自分の名前をゴッホの弟の“テオドルス”のテオと言う場面がありますが、テオはゴッホに長年仕送りして支えつづけ、兄が自死した6ヶ月程のちに精神病院で亡くなっています。テオドルスはラテン語由来の男性名で、原義は「神の贈り物」。ゴッホとテオは4才差で1才違いますが、マミタ先生は2人にこの兄弟の関係を重ねあわせられたのかなと思いました。「生」という字が両方の名前に使われているのにもメッセージ性を感じます。灯して、吹いて。
マミタ先生がカバー下で「またどこかで二人を描けたらな~と思います」と書かれていて、本当に続きを描いていただきたいです。新生「ギンモクセイ」がスタートしたばかりで、山崎25年(本当の人気店になってから飲む約束です)をまだ飲んでいませんから!不人気の店が軌道に乗っていくドキドキやワクワクがあり、お仕事BLとして楽しめました。
2人のビジュや背景も含めて好きで応援したくなりました。生吹の肌の色が濃いのはハーフとかではないのかな?同じ思いを抱いていた2人が出会って、共に歩んでいくとても素敵なお話でした。
2022年4月 1巻 総165ページ 2巻 総170ページ 電子書きおろし1、2 各1p、カバー下あり 修正はトーン、陰影ありトーン、ホタル。
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